梅香山般若寺の開基は天平勝宝年間(約1,200年前)備前津高(現岡山市)生まれの報恩大師が人皇第46代孝謙天皇の病気平癒祈願の霊験新なるを喜ばれ、勅によって当地方に48ヶ寺を建立、その当時と言い伝えられる。
その後第60代醍醐天皇(約1,000年前)の頃、菅原道真公が九州大宰府に下向の道中にこの地に滞在し、紅梅一株を植え置かれた由縁により山号を梅香山と名づく。
以来、栄枯盛衰幾変遷、元和3年(約380年前)隆然和尚が中興し、本尊に阿弥陀如来を祀る。
真言宗御室派に属し本山は京都仁和寺なり。弘法大師(空海)の教理を信奉し、社会大衆教化の道場、並びに十方檀信徒各家先祖の菩提寺として法燈連綿、今日に至る。